じゃがいもの収穫風景

じゃがいもの収穫はどのようにしていると思いますでしょうか。

大きなトラクターで一気に掘って、そのままベルトコンベアのようなもので

収穫用のパレットやかごに入れていると思われている方もいらっしゃるかも

しれません。

 

そこで今回は私たちの収穫時の作業内容についてご紹介します。

 

大きく、作業の順番を書くと以下のようになります。

 

①じゃがいもの木を切る

 じゃがいもは畝をマルチで覆われています。

 そのマルチを取る際にスムーズに取れるように木をできるだけ短く切ります。

 これは専用の木を切る機械を耕運機に取り付けて切っていきます。

 

②マルチをめくる

 木が切れたら次はマルチめくりです。

 畝が長いところだと90m近くになるところもありますので

 めくってからまとめやすいように何分割かに切ってめくっていきます。

 この作業は表面や、内部の土を乾かすためにも行っています。

 ①、②は準備作業ですので、掘る前日までにできるだけ行います。

 

③じゃがいもを掘る

 ここまで出来たらトラクターに堀り機を取り付けて掘っていきます。

 

④掘った後の木の残りの除去、じゃがいもを乾かす

 掘った直後はまだ気が残っていて、この後にじゃがいもの土取りを

 する際に邪魔になりますので木を除けていきます。

 その際、腐っていたり、じゃがいもが緑に変色しているものも一緒に

 取り除きます。

 また、掘った直後はじゃがいもの表面が濡れたままで土を取る時に

 きれいに取れませんので、掘った後1~2に時間程度乾かしていきます。

 そうすると土がきれいに取れて、皮もめくれにくくなります。

 掘った直後はこのような感じです。

木がたくさん残っていて、この後の作業の邪魔になります。

そして取った後がこちら。

木を取り除いてじゃがいもも見えやすくなりました。

 

別日ですが、拡大するとこのような感じです。

 

⑤じゃがいもの土取り

 ここまで来たら、じゃがいもの土を取って、JA指定のコンテナ(かご)に入れて

 行きます。

 この作業が一番人数がいりますので収穫の時期はパートの方を雇って一緒に

 作業をするようにしています。

 作業はこんな感じです。

2列を2人1組で土取りをしていき、写真の緑のコンテナに入れていきます。

その際に基準に満たないものや腐ってきているものなどは取り除きます。

 

私たちはこのようにしてじゃがいもの収穫作業を行っています。

同じ地域でもやり方が違う農家さんもいます。

また、北海道など大規模農業の場合はもちろん同じようなやり方ではできないと

思います。

一度、北海道の収穫風景、やり方など見てみたいなと思っています。

 

おまけ

注文がある場合は、こうして掘って土取りをしたものを10kg箱や5kg箱に

箱詰めして販売もしています。

 

土を落としただけでこんなにきれいなじゃがいもになります。

もちろん水洗いなどは行いません。

じゃがいもは水分、湿気に弱い野菜ですので、腐る原因になります。

 

洗うのは料理の直前だけです。

 

今回は私たちのじゃがいも収穫についてご紹介いたしました。

いろんな野菜、お米、果物、花きを生産している農家さんがいます。

旬の時期に美味しいお野菜、果物、お米を食べて欲しいです。

もちろんきれいな花も楽しみましょう。

 

それでは。