うちは普段は家族3人+パートさん2人で作業しています。
しかし繁忙期、収穫時期はその人数では全然足りなくなってしまうため
プラスでパートさんを頼んでいます。
そのパートさんはいろんな方たちがいて、まさに老若男女という感じです。
年齢も10代~70代までいます。
半分以上は60代以上の方たちです。
学生の方、普段は会社員で働いている方で収穫時期が会社の仕事が
減るため手伝いに来てくれる方、JAからの紹介で来てもらっている方、
家のお隣さん、中には自分の祖父母の代から来てもらっていて、
20年以上来てくれている方もいます。
その方は、誰よりも経験年数が長く、自分の両親よりも経験が長い方です。
そんな方たちが収穫辞時期にパートで来てくれているのですが、
それでも人数が足りなくなるため、毎年新規にパート募集をしています。
数年前まではJAでパート募集をして紹介してもらっていましたが、
昨年からハローワークでの募集に変えました。
初めての募集をした昨年は3名、今年も3名を募集しています。
初めてハローワークで募集をかけてみようとした際はハローワークに
出向いて募集要項の書き方などを教わり、「農業はなかなか集まりにくい
ですよね」なんて言われながら募集を書いたのを覚えています。
運よく昨年は3名募集で3名応募が来てくれたのでその3名を面接をして
採用としました。
3名でもなかなかに個性が強い方たちでした。
昨年の採用
1人目は工場のおっちゃんみたいな「ガハハ」って感じの人。
家族はいるけど別れたとかで今はいわゆる雇用促進団地で1人暮らしを
されていてハローワークで職探しをしながらいろいろな仕事を
されている方でした。
農業、じゃがいも収穫の経験もあり、まだ60代で力もある方でしたが、
あまり協調性が無い方で思ったことは口に出してしまうタイプ。
気が合う人とそうじゃない人が完全に分かれてしまいます。
その方は昨年の収穫時期は来てもらいましたが、今年は遠慮することにしました。
2人目はおとなしい感じのおじいちゃん。
年齢は60代。
日焼けは全く気にしない5月6月の暑い時の収穫作業でもなぜか半袖で作業を
している方です。
力は年齢相応でにこやかな感じの方でした。
ですが、作業中、何度もトイレ休憩に行ったりして2人1組作業でなかなか
進まない…
この方も同じく今年は遠慮しました。
3人目は元気が有り余っているおっちゃん。
朝が早く、自分よりも早く6時半頃、収穫しているトラクターしかいない時間帯に
来て作業を手伝ってくれていました。
収穫作業後7月には北海道を2週間くらいかけて自転車旅をすると言って
実際に行っていました。
短期で働いてお金がある程度溜まったら旅をしたり好きなことを
するという方でした。
年齢を重ねてからこんな生活ができるなんて羨ましくなる方です。
今年も収穫を手伝ってもらいます。
今年の面接
今年も3名募集して現在のところ2名を採用しています。
1人目は60代の優しそうな方。
面接時も受け答えは優しい感じでしたが、週に3日くらいしか来れないと
話をされていたのでもう少し増やして欲しいとお願いして採用としました。
2人目は初の外国人の方。
ベトナムの方で日本の永住権を所有されている方。
日本在住20年以上で日本語もぺラペラというほどではありませんが
コミュニケーションには問題ない。
年齢も60代とのことで仕事的にも問題ないと思い採用としました。
実際にみんなで作業をしてみてどのようになるのかやや不安とドキドキです。
3人目はおじいちゃん。
ハローワークから電話が来た時に年齢を聞いて驚きました。
年齢は79歳。
その年齢でもう働く必要なんかないのではと思いますが、
今までもずっといろんなところで働いてきたとのことでした。
正直、自分だったらこの年齢まで働かなければならないと考えるのも
嫌だなと思いますが、一方でこの年齢になっても働かないと生活が
出来ない国なんだとこれもまた気が滅入ってしまいます。
残念ながらこの方は不採用としました。
今回の面接で70代、79歳の方が来て大変驚きでした。
農業に定年はありませんので体が動けばいつまでもできますが、
自分がこの年齢になっても働いているという想像がつきません…
また、この年まで働きたいとも思いませんが…
70代までは30年以上。ずいぶん先の事ですが、
ぼんやりと生きていたらあっという間のような気もしています。
70代、自分は何をしているのでしょう。
働いているのか、いないのか。
のんびりできるように今のうちに頑張ろうと思った今回の面接でした。
それでは。